2012.10.19

業務紹介

養鶏場&処理場

こんにちは、品質管理のオソノです。

 

私はさんわに入社して1年半ちょっとですが、
先日はじめて、開発のuさんや、工場の人、営業さんたちと勉強のために、
名古屋コーチンの飼育と解体処理を行っている関連会社の1つに行ってきたので、
今回は、そのお話をさせて頂こうと思います。

 

名古屋コーチンについて詳しくお知りになりたい方は→ こちら(当社HP)

 

※鶏解体に触れています。(画像は無し)

 

ヒヨコから処理できる日齢まで育てる養鶏場と、むね・もも・砂肝・手羽先・・・などの、
各部位の状態まで解体する処理場と場所が分かれていて、それぞれ見学させて頂きました。

 

養鶏場は静かな環境にあり、
鶏舎の中には、いわゆるヒヨコ電球のみの薄暗く静かーな空間が広がっています。
ヒヨコさんたちは運ばれてきたらそこに入り、ずっとその中で育ちます。(光と音に弱い)
ブロイラーが50日ちょっとなのに対し、コーチンは120日以上かけて成鳥になっていきます。
そこで無事大きくなった鶏は、生きたままカゴに入って処理場に運ばれ、
血抜き、脱毛、冷やし工程を経て、解体処理が始まります。
作業台で1羽ずつ包丁で解体する方法や、「中抜き」という大量処理の方法もありますが、
今回は「外はぎ」という方法のライン処理です。

 

チェーンフックに足の方を引っ掛けて、そのままラインを移動しながら、
むね~手羽先、肋骨(ささみ)が切り離されます。
チェーンが進むに従って、ささみエリア、ももエリア・・・みたいに分かれた作業台があるので、
そこで各部位をさらに細かく処理していきます。

 

とても効率のよい工程になっていて、また、ほとんどの部位が使用可能になっていました。
養鶏も日本の農林水産業の例にもれず、けして状況は楽ではないのですが、
こうやってお客様の需要に応えられる量と値段のものをつくり、頂く命を無駄にせず、
感謝して使いきれるようになっているんだなぁと思います。
また、私は全然知らなかったのですが、
鶏の処理場には獣医師さんが常駐していて(常駐ではないところもあり)生きてる段階、
血抜きして冷やした段階、お腹を開いた中の内臓の3回も、
1羽1羽全てチェックして、病気(脂肪肝など)の鶏が混ざらないようになっているんだそうです。
チェックを見ていると、ときどき内臓だけ取り除いて捨てたり、1羽丸ごと捨てたりしています。
開発uさんと一緒に、除去された内臓をじっくり見てみましたが、
素人の私たちでは健康な肝と何が違うのかさっぱり分かりませんでした。
お医者さんからすると何か違うんでしょう。

 

こうやって処理された鶏(原料)は、だいたい2kgずつ1袋になって、
うちのような加工会社に送られます。
そこで、唐揚や燻製、煮物などに加工していくんですが、カットや味付をしながら、
肉の検品もしていると、そこで不良原料が見つかることもあります。
例えば、小さな骨の残り、むねから手羽を切り離し忘れたものが混ざってる、
胃に残っていた餌が付着している・・・などです。
もちろん全て除去し、安全が確認された部分だけ使用しますが、同時に、処理場さんにも報告し、
情報を問題点の改善に役立ててもらい、よりよい原料を供給してもらえるようお願いしています。

 

より安全でおいしい鶏肉をお届けできるように、今後も産地ともども頑張っていきたいと思います!