2019.05.17
お知らせ
アレルギー表示について
みなさんこんにちは!
品質管理担当のマー君です。
今回は品質管理として、アレルギーに関する知識をお伝えします!
アレルギーの代表的なものといえば、春先に多い「花粉症」ですが、食品にも食物アレルギーというものが存在します。
法律用語では、食物アレルギーを発症する可能性がある食べ物のことを「特定原材料」と言うんですよ!食品業界や品質管理の仕事を目指している方は覚えておいてくださいね!
さて、その食物アレルギーですが、製品に必ずアレルギー表示をしなければならないってご存知ですか?
アレルギー表示については「食品表示法」という法律があり、さんわグループの商品もこの「食品表示法」に従って、アレルギー表示をしています。
食品表示法によって、過去の健康危害の発生頻度や症状の重さから、必ず表示しなければならない「特定原材料」として7品目が指定されています。
・特定原材料7品目
①卵 ②乳 ③小麦 ④落花生 ⑤えび ⑥そば ⑦かに
また、可能な限り表示することが推奨されている原材料は20品目あります。
・特定原材料に準ずるもの20品目
いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、 バナナ、やまいも、カシューナッツ、 もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、 りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、 牛肉、ゼラチン、豚肉
なんと、合計27品目もあるんです!
意外なものもあったのではないでしょうか?
アレルギーを起こす可能性がある食べ物がこんなにあっても
「今までアレルギーになったことは無いし、わたしには関係無いわ」
と思っている方!そんなことはありませんよ!
食物アレルギーはいつ発症するかわからないのです!
こちらの表をご覧ください↓↓↓
平成27年度食物アレルギーの関連する食品表示に関する調査研究事業報告書より
いきなり難しい表を出してしまってすみません。。。
こちらの表は、食物アレルギーの種類と、アレルギー症状を初めて発症してお医者さんに行った方の年齢を集計したものです。
たとえば、0歳では鶏卵・牛乳・小麦を食べて94.6%の人がアレルギー症状を発症したという見方になります。
3歳~6歳では「魚卵類」、7歳~17歳では「果物類」でアレルギーを発症する方の割合が多いことがわかります。
そして、18歳以上でも「小麦」・「果物類」・「甲殻類」でアレルギーを発症していることがわかります。
この表をご覧いただくと、アレルギーは大人になってから発生することもあるということがわかりますね。
では、次にアレルギー症状には、どのような症状が多いのかを表したのがこちらの表です。↓↓↓
平成27年度食物アレルギーの関連する食品表示に関する調査研究事業報告書より
こちらの表を見ると、圧倒的に多いのは「皮膚症状」だということがわかります。皮膚症状とは赤くなったり、痒みが出たりする症状のことです。
特定の食べ物を食べて、体に違和感を感じる場合は、早めに検査を受けるようにしてくださいね。
また、小さいお子様がいらっしゃる方は、離乳食などでお子様が初めて食べる物を食べさせる時は、体の発疹やかゆみが出ていないか、よ~く見てあげてくださいね。アレルギーかな?と思う症状が出た場合は、病院で診察を受けるようにしましょう。
アレルギー症状の中でも、呼吸器症状やショック症状(アナフィラキシーショックなど)は命に関わる症状です。
私たち食品事業者は、お客様の命をお預かりしていることを肝に銘じて、安全で安心な商品を提供いたします。
参考文献
・平成27年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書